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第二期ブッシュ政権の大戦略を検証する
――「現状」の破壊から新秩序の構築へ

ジョン・ルイス・ギャディス/エール大学歴史学教授

Grand Strategy in the Second Term

2005年1月号掲載論文

ブッシュ大統領は、9・11によってアメリカが受けた衝撃を、「衝撃と恐怖」作戦を通じて、テロ実行犯がやってきた世界だけでなく、国際システム全体に与えて認識させ、「現状を根底から揺るがす必要がある」と考えたようだ。だが、その後の秩序が自律的に再編されていくと考えたのが大きな間違いだった。鉄血宰相と恐れられたビスマルクが、旧秩序を破壊した後に、誠実な仲介者としてヨーロッパ秩序をつくり上げていったように、ブッシュは自らの大戦略について国際社会を「説得」し、テロ時代における国民国家システムを他の諸国とともに守っていかなければならない。

  • 真珠湾と9・11
  • 先制攻撃の新しい定義
  • もっと穏やかに「説得」を心がけよ
  • イラクは第二のベトナムか
  • 対テロ戦争に勝利するには
  • 中東の民主化
  • ブッシュはビスマルクになれるか

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