アメリカの覇権と世界
――覇権国は帝国の歴史から何を学ぶべきか
History and the Hyperpower
2004年12月号掲載論文
「帝国の時代」は終焉を迎えたかもしれないが、その後、アメリカ覇権の時代が始まった。帝国、あるいは帝国に似た存在であれば、妬まれ、憤慨され、疑われ、信頼されず、往々にして憎しみの対象とされるのは避けられない。現在の国際政治も、アメリカの優位とそれに対する反発で規定されている。だが、勢力均衡がいまに復活することはあり得ず、国連もうまく世界の問題を解決できてはいない。覇権国アメリカは、帝国の歴史が教える叡智に学びながら、混沌を回避するために世界に介入せざるを得ない。
- 帝国論の本質を検証せよ
- ローマ帝国と大英帝国
- 軍事力の比較
- 文化と経済
- アメリカの覇権の時代
- 帝国時代の終わり
- 帝国の教訓から何を学ぶか
- 何事も穏やかに
- 世界をいかに混沌から守るか
- 今後の選択肢は何か
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