アメリカの覇権と世界
――覇権国は帝国の歴史から何を学ぶべきか

エリオット・コーエン/ジョンズ・ホプキンス大学教授

History and the Hyperpower

2004年12月号掲載論文

「帝国の時代」は終焉を迎えたかもしれないが、その後、アメリカ覇権の時代が始まった。帝国、あるいは帝国に似た存在であれば、妬まれ、憤慨され、疑われ、信頼されず、往々にして憎しみの対象とされるのは避けられない。現在の国際政治も、アメリカの優位とそれに対する反発で規定されている。だが、勢力均衡がいまに復活することはあり得ず、国連もうまく世界の問題を解決できてはいない。覇権国アメリカは、帝国の歴史が教える叡智に学びながら、混沌を回避するために世界に介入せざるを得ない。

  • 帝国論の本質を検証せよ
  • ローマ帝国と大英帝国
  • 軍事力の比較
  • 文化と経済
  • アメリカの覇権の時代
  • 帝国時代の終わり
  • 帝国の教訓から何を学ぶか
  • 何事も穏やかに
  • 世界をいかに混沌から守るか
  • 今後の選択肢は何か

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