イラク占領の何が問題だったのか
――CPA顧問が振り返る占領の真相

ラリー・ダイヤモンド/前暫定占領当局(CPA)上席顧問

What Went Wrong in Iraq

LarryDiamond スタンフォード大学・フーバー研究所上席研究員。二〇〇四年の一月から四月まで、CPAの上席 顧問を務めた。ジャーナル・オブ・デモクラシーの共同編集者。専門は民主主義とアメリカ外交、ポスト紛争国家の民 主化など。

2004年9月号掲載論文

「国家が崩壊している戦後の環境にあっては、治安の安定が何にもまして重要になる。治安こそ、その他の社会活動のすべてを支える基本である。最低限の治安がなければ、貿易も商業もできないし、社会を組織して再編することもできない。ましてや市民が政治に参加することもない。治安が確保されていなければ、そこにあるのは混乱、不信、絶望だけだ。ベトナムの時と同様に、ワシントンはいまにも風向きが変わると考え続け、民衆の不満の深さを理解しようとしなかった」

  • 部隊増派を拒絶したペンタゴン
  • イラク全土での治安の悪化
  • ムクタダ・サドルの武装抵抗運動
  • 動員解除という難題
  • 混乱の原因
  • イラク人による統治の模索
  • イラク統治と国際社会
  • 新政府の樹立
  • 憲法、そしてクルドという難題
  • イラクは民主国家になれるのか

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

Copyright 2004 by the Council on Foreign Relations, Inc. and Foreign Affairs, Japan

Page Top