イラク占領の何が問題だったのか
――CPA顧問が振り返る占領の真相
What Went Wrong in Iraq
2004年9月号掲載論文
「国家が崩壊している戦後の環境にあっては、治安の安定が何にもまして重要になる。治安こそ、その他の社会活動のすべてを支える基本である。最低限の治安がなければ、貿易も商業もできないし、社会を組織して再編することもできない。ましてや市民が政治に参加することもない。治安が確保されていなければ、そこにあるのは混乱、不信、絶望だけだ。ベトナムの時と同様に、ワシントンはいまにも風向きが変わると考え続け、民衆の不満の深さを理解しようとしなかった」
- 部隊増派を拒絶したペンタゴン
- イラク全土での治安の悪化
- ムクタダ・サドルの武装抵抗運動
- 動員解除という難題
- 混乱の原因
- イラク人による統治の模索
- イラク統治と国際社会
- 新政府の樹立
- 憲法、そしてクルドという難題
- イラクは民主国家になれるのか
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