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ハーグのミロシェビッチ
――国際的正義の裁きで何が実現できるか

ゲリー・J・バス プリンストン大学政治学助教授

Milosevic in The Hague

Gary J. Bass プリンストン大学の助教授で、専門は国際関係論。著書に『戦争犯罪法廷の政治学』(Stay the Hand of Vengeance:The Politics of War Crimes Tribunals)。邦訳文は、英文からの抜粋・要約。

2003年9月号掲載論文

第二次世界大戦後のニュルンベルク裁判の成功でさえ、多くの時間を必要とし、その判断が定着するには一世代という時間を要した。恐怖から口を閉ざし、裁判を受け入れずに過去を悔いていない者もいたが、子供たちの世代は、ニュルンベルクを正面から受け止めた。
今日のセルビアでも同様のことが起きるかもしれない。すでにミロシェビッチ後のユーゴには、民族主義的な国家像だけでなく、若者たち、女性を担い手とした競合する未来ビジョンが数多く存在している。

  • 人道に対する罪を許さない政治的意思
  • なぜ国際戦犯法廷が必要だったか
  • セルビア人を裏切ったミロシェビッチ
  • ボスニアでの謀略
  • 虚勢と弁明の間
  • セルビア人は国際戦犯法廷をどうみているか
  • ミロシェビッチはすでに過去の人となった

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