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世界を分裂させたブッシュのアメリカ
Bridges, Bombs, or Bluster?
2003年9月号掲載論文
ブッシュ大統領が示した「われわれとともにあるか、テロリストの側にあるか」という二者択一の選択肢は、世界を引き裂いて新たな合従連衡の流れをつくり出し、その結果、イスラム勢力が戦略的優位を確保し、本当の悪であるテロを見えなくし、それを「アメリカの悪魔」に置き換えることを許してしまった。
しかも、質的に異なるテロとならず者国家の脅威をひとまとめにして、イラクとの戦争を正統化しようとした。こうして世界との協調がアメリカの安全をこれまで以上に左右するようになったまさにそのときに、ワシントンは世界を怖がらせ、分裂させてしまったのだ。
- 「アメリカとともにあるのか、それとも……」
- 相手を説得しようとしないブッシュ政権
- 米欧対立を修復するには
- イラクと中東の民主化
- パレスチナ問題
- 貧困と疾病というもう一つの脅威
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