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GPS VS. ガリレオ
―― 米欧が競う衛星ナビゲーションの覇権

デビッド・ブレオーンシュビッグ/米外交問題評議会準シニア・フェロー
リチャード・L・ガーウィン/米外交問題評議会シニア・フェロー
ジェレミー・C・マーウェル/米外交問題評議会リサーチ・アソシエート

Space Diplomacy

David Braunschvig ラザードLLCマネージング・ディレクターで、米外交問題評議会準シニア・フェローを兼務。専門はビジネスと外交政策。
Richard L. Garwin 米外交問題評議会シニア・フェローで、専門は科学・技術。最近の著書に『メガワットとメガトン:原子力発電の未来と核兵器』がある。
Jeremy C. Marwell 米外交問題評議会リサーチ・アソシエート。

2003年8月号掲載論文

正確な位置の割り出し(測位)、ナビゲーション(行路)、そしてタイミング・インフォメーション(リアルタイムの情報分析)を提供するGPSは、軍事領域だけでなく、商業、レジャー面でも大いに利用されている。だが、この便利な軍民共用の応用技術も、判断を間違えると、最終的には利用できなくなるかもしれない。GPSは、米国が管理する戦略的な軍事インフラであるとともに、経済的に大きな潜在力を持つ民間のグローバルなインフラでもあるという事実によって、いまや大きな矛盾を抱えこんでしまっている。ヨーロッパが開発をめざすガリレオは、こうしたパラドックスを正面から見据えてGPSに挑戦しようとしている。

  • GPSの限界とガリレオの挑戦
  • ガリレオ開発の意図は何か
  • 米欧の対立点は何か
  • GPSの改良とガリレオとの相互運用を

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