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GPS VS. ガリレオ
―― 米欧が競う衛星ナビゲーションの覇権
Space Diplomacy
2003年8月号掲載論文
正確な位置の割り出し(測位)、ナビゲーション(行路)、そしてタイミング・インフォメーション(リアルタイムの情報分析)を提供するGPSは、軍事領域だけでなく、商業、レジャー面でも大いに利用されている。だが、この便利な軍民共用の応用技術も、判断を間違えると、最終的には利用できなくなるかもしれない。GPSは、米国が管理する戦略的な軍事インフラであるとともに、経済的に大きな潜在力を持つ民間のグローバルなインフラでもあるという事実によって、いまや大きな矛盾を抱えこんでしまっている。ヨーロッパが開発をめざすガリレオは、こうしたパラドックスを正面から見据えてGPSに挑戦しようとしている。
- GPSの限界とガリレオの挑戦
- ガリレオ開発の意図は何か
- 米欧の対立点は何か
- GPSの改良とガリレオとの相互運用を
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