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北朝鮮危機とアメリカの東アジア戦略の大転換
―米戦略の重心は日本から中国へ?

モートン・アブラモウィッツ 元カーネギー国際平和財団会長
スティーブン・ボスワース 元駐韓米大使

Adjusting to the New Asia

Morton Abramowitz 駐トルコ米大使、駐タイ米大使を歴任し、カーネギー国際平和財団会長、米外交問題評議会を経て、現在はセンチュリー財団のシニア・フェロー。
Stephen Bosworth 駐韓国米大使を経て、現在はタフツ大学フレッチャースクールの学部長。

2003年7月号掲載論文

中国の経済的・地政学的台頭、日本の地域的影響力の低下、自主路線を強める韓国、そしてアメリカの対テロ戦略。北朝鮮危機の背後で展開するこれら一連のトレンドは、アメリカの東アジア戦略を大きく変化させ、アジアの安全保障地図を大きく塗り替えることになるだろう。
すでにアメリカは中国とより緊密な関係を築き始め、アメリカにとっての日本の戦略価値は大きく低下している。北朝鮮危機、中台問題はどうなるのか。韓国、日本の駐留米軍は撤退するのか。

  • 変化するアメリカのアジア戦略
  • 朝鮮半島の新力学と駐留米軍の行方
  • 日本――縮小する同盟関係と米軍の撤退?
  • 高まる中国の重要性
  • 台湾と中国はどうなる
  • 東南アジアへの関与の強化
  • 自立的なアジアとどう向き合うか

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