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米欧対立を埋めるには
――覇権下の反米主義とリーダーシップ

フィリップ・H・ゴードン ブルッキングス研究所シニア・フェロー

Bridging the Atlantic Divide

Philip H. Gordon ジョンズ・ホプキンス大学教授、米国家安全保障会議・欧州担当ディレクターを経て、現在はブルッキングス研究所の外交政策担当シニア・フェロー。同研究所付属米仏研究センターの所長。ヨーロッパ、フランス、中東研究を専門とし、現在は、中東をめぐる米欧関係を中心に研究している。

2003年3月号掲載論文

アメリカが積極的にリーダーシップを発揮しなければ、国際社会に行動を起こさせることはできない。だが、あまりに勇猛すぎると、それは傲慢な単独行動主義と化す。他の諸国は反発を強め、アメリカに続こうとはしなくなる。
米欧間の構造的・文化的なギャップが、アメリカの単独行動主義によってさらに広がりをみせている。一方で、アメリカは短絡的すぎると批判するだけで、真っ当な代替策を示さないヨーロッパも、大いに問題がある。アメリカもヨーロッパも、自分だけでどうにかできる時代ではないことを認識しなければならない。

  • 連帯から相互批判の時代へ
  • 力の格差と構造的対立?
  • 米欧はいまも価値を共有している
  • 単独行動主義の弊害
  • グローバル時代を踏まえた戦力整備を

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