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サダムが大量破壊兵器で反撃に出れば

リチャード・Ｋ・ベッツ コロンビア大学戦争・平和研究所所長

Suicide From Fear of Death?

Richard K. Betts コロンビア大学政治学教授。同大学付属戦争・平和研究所所長で、米外交問題評議会の準シニア・ フェロー。

2003年2月号掲載論文

アメリカは、蛇が攻撃してくるかもしれないと恐れるあまり、蛇をつつこうとしている。だが、つつかれた蛇がすぐさま反撃してくる危険をほとんど無視している。抑止や封じ込めを継続することの危険を大げさに言い立てる予防戦争論者は、戦争によって対米報復攻撃という惨劇が起きる危険を軽くみている。
報復攻撃の脅威に備えるとともに、報復攻撃を誘発するような戦争を始めること自体を再検討すべきだ。予防戦争が「死を恐れるあまりの自殺」になりかねないことを認識し、封じ込めの強化を始めとする、イラク侵攻策に代わる策を検討すべきである。

  • 先制攻撃は死を恐れるあまりの自殺だ
  • 炭疽菌テロをワシントンで試みれば……
  • 戦争以外にも道はある
  • ビスマルクの教訓

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2003年2月号に掲載

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