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人間の顔をしたグローバル化をめざせ

ジャグディシュ・バグワティ 米外交問題評議会国際経済担当シニア・フェロー

Coping with Antiglobalization

Jagdish Bhagwati インド生まれ。米外交問題評議会国際経済担当シニア・フェローで、コロンビア大学教授(経済学)。生粋の自由貿易論者で、ポール・クルーグマンやローラ・タイソンなどは、マサチューセッツ工科大学教授時代の教え子にあたる。日米経済関係についても、積極的に発言を続けている。同趣旨のレビューエッセーに「根拠なき反グローバリゼーション論を淘汰せよ」(「論座」二〇〇〇年九月号)がある。

2020年2月号掲載論文

資本主義、グローバル化、多国籍企業の行動に対する間違った思い込みが、知識に裏打ちされた議論によって論破されていかない限り、反グローバル化運動は今後も大きな問題を作りだす。だが、グローバル化や資本主義が、開発途上世界で貧困などの社会的問題を作りだし、こうした問題を悪化させているわけではないと主張するだけでは不十分だ。貧困国における問題のある労働慣行をやめさせるには、制裁ではなく、メディアやNGOと連携して説得を試み、企業は、自らの行動領域での社会貢献を強化すべきだろう。

  • お門違いの資本主義批判
  • 知識の欠落とグローバル化批判
  • 多国籍企業は悪魔か
  • 反グローバル化運動の主張は間違っている
  • 社会的貢献と利益の間

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