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貧困問題の解決に大企業を動員せよ

ジョージ・C・ロッジ ハーバード・ビジネススクール名誉教授

The Corporate Key:Using Big Business to Fight Global Poverty

George C. Lodge ハーバード・ビジネススクール名誉教授。最近の著書に『相互依存時代におけるグローバル化をいかに管理するか』がある。

2002年12月号掲載論文

世界の貧困問題への対策には、貧困を蔓延させるシステムが何であるかを最初に理解することが重要だ。貧困の原因となっている腐敗や非効率な制度を変革するどころか、逆に強化してしまうことの多い対外援助や世界銀行の融資では、もはや解決は望めない。事業に適した環境を整備し、雇用を創出する力を持つ世界の大企業が、貧困地域の特性を生かしたビジネス・プロジェクトを貧困地域で立ち上げ、最終的には事業をつうじて、企業、資金提供者、現地の人々に利益を分配できるようなシステムを構築すべきだ。貧困をなくす事業が利益を生み出すのであれば、貧困からの脱出に不可欠な民衆の教育や政治参加への強い誘因もつくり出せるのだから。

  • 貧困撲滅に向けた誘因をつくり出すには
  • 「儲けるために学ぶ」を開発に生かせ
  • 貧困の本当の原因を見極めよ
  • 利益のためのパートナーシップ

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