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貧者に優しい関税制度の導入を

エドワード・グレッサー プログレッシブ・ポリシー研究所

Toughest on the Poor:America’s Flawed Tariff System

Edward Gresser ワシントンD.C.のシンクタンク、プログレッシブ・ポリシー研究所の「貿易とグローバル市場に関するプロジェクト」のディレクター。

2002年12月号掲載論文

アメリカの関税政策は内外の貧しい人々に対して驚くほど過酷なものだ。シングル・マザーたちが国内で購入する安い洋服や靴の価格に含まれている関税の比率は、裕福なアメリカ人が高級店で買い物をする衣類や靴の5倍から10倍に達している。それにカンボジアやバングラデシュなどの貧しい諸国からの輸出に対しても、先進国や産油国からの輸出に比べて15倍もの関税が適用されている。
しかも、そのような高関税は、これらの産業の雇用を保護することにはほとんど何の貢献もしていない。むしろ、米国内の貧困層と世界の貧困諸国における労働者や企業の首を絞めているだけだ。世界経済の重役たちよりメードにより重い負担を押しつけるような関税システムは、スキャンダルであると同時に、早急な対応を要する大きな問題だ。

  • 貧者に重い関税システム
  • 二つの関税システム
  • 内外の貧困層を直撃する高関税
  • 貧者に厳しく、富める者に厚く
  • 状況を是正するには

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