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中東における反米主義の本当の起源 ―政治的ツールとしての反米路線
The Real Roots of Arab Anti-Americanism
2002年11月号掲載論文
アラブ世界で反米主義が花盛りである理由は、アメリカの政策に民衆が反発しているからではない。アラブ世界の急進派だけでなく、穏健派の政権にとっても、反米を煽り立てるのが、国内の支持をとりつけ、たいしたコストも支払わずに政治的目的を実現する上で限りなく好都合だからだ。ワシントンが譲歩をこれ以上重ねれば、彼らはますますアメリカを侮辱する態度をとるようになり、反米主義路線を取ることの魅力をますます高めてしまう。反米主義を作りだし、煽るような中東のシステムやメカニズムが淘汰されて初めて、大衆の立場も変化してくることを認識する必要がある。
- 反米主義の政治的思惑
- アメリカの親アラブ政策の結末
- 都合のよい敵としてのアメリカ
- アラブ社会の安全弁としての反米
- グローバル化、西洋化への反発
- アメリカは強大なのか、弱虫なのか
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