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論争
アメリカの覇権と単独行動主義

ジョセフ・S・ナイ ハーバード大学ケネディスクール学部長 ステファン・R・グロバード ブラウン大学歴史学教授 ブルース・ラセット イエール大学国際関係論教授

Letter to the Editors

Joseph S. Nye, Jr.  ハーバード大学教授でケネディスクールの学部長。実務派の政治学者として有名。カーター政権の国務次官補を皮切りに、クリントン政権でも国家情報会議議長、国防次官補を歴任した。軍事力ではなく、他の人々を魅了するソフトパワーが国際関係に与える影響を分析概念として導入したことでも有名。アメリカの覇権、単独行動主義をめぐっては、軍事、経済双方においてアメリカが圧倒的に優位にあるとみなし、単独行動主義を支援する保守派と、軍事力はともかく、経済はグローバル化のなかの相互依存関係にあるので純然たる覇権とはいえず、単独行動主義は慎むべきで、国際協調を心がけるべきだと主張するリベラル派の間で意見が分かれている。同氏は、後者の立場に立つ代表的人物の一人。 Stephen R. Graubard ブラウン大学歴史学教授。幅広いテーマを研究課題とする歴史家として知られている。 Bruce Russet イエール大学国際関係論教授。安全保障のジレンマ、民主主義国間の平和(パックス・デモクラティカ)という概念を提唱したことで有名。

2002年11月号掲載論文

以下は、この秋にフォーリン・アフェアーズ誌上で発表されたアメリカの覇権と単独行動主義をテーマとする三論文、「アメリカの覇権という現実を直視せよ」(ステファン・G・ブルックス&ウィリアム・C・ウォールフォース、「論座」二〇〇二年九月号)、「ジョージ・W・ブッシュの世界像」(マイケル・ハーシュ、同十月号)、「新帝国主義というアメリカの野望」(G・ジョン・アイケンベリー、同十一月号)に寄せられた反論とコメント。

  • 勢力均衡論では二十一世紀は説明できない
  • 求む、ヨーロッパ発、建設的対米批判
  • 先制攻撃と予防戦争の違いを認識せよ

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