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新帝国主義というアメリカの野望

G・ジョン・アイケンベリー ジョージタウン大学教授

America’s Imperial Ambition

G. John Ikenberry ジョージタウン大学政治学教授で、最近の著書に、『勝利の後、制度、戦略的自制と戦後秩序の構築』(仮題)がある。

2002年10月号掲載論文

保有する圧倒的なパワーと、テロという脅威の到来が、帝国主義の誘惑を大きくしている。だが、正統性もなく、戦後国際秩序の規範や制度を無視して、アメリカがパワーを思うままに行使すれば、いずれ敵意に満ちた国際環境が出現し、アメリカの国益を確保するのも難しくなる。アメリカの新帝国主義的大戦略はリーダーシップの実践というよりも、むしろたんなる軍事パワーの行使にすぎない。勢力均衡を重視するリアリズム、そしてリベラルな多国間主義を再評価し、成熟した大国として、他国の立場を大きく脅かさないように配慮しつつ、秩序の安定と国益を模索する戦略へと立ち返るべきだ。

  • 新たな現実とアメリカ帝国主義の誘惑
  • リアリストとリベラルの大戦略
  • 戦後秩序を支えた二つの取引
  • そして、新たな大戦略へ
  • 新帝国主義的大戦略は実害を伴う

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