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遺伝子組み換え技術を世界の恩恵とするには

デビッド・G・ビクター 米外交問題評議会シニア・フェロー C・フォード・ランゲ ミネソタ大学応用経済学教授

Farming the Genetic Frontier

David G. Victor スタンフォード大学持続的開発エネルギープログラムディレクター、米外交問題評議会科学技術担当シニア・フェロー。 C. Ford Runge ミネソタ大学応用経済学教授。

2002年6月号掲載論文

科学的に立証されていない遺伝子組み換え作物の危険を、ことさらに騒ぎ立てる人々は、新技術を生かした作物の栽培を通じて世界中の消費者と貧しい農民の生活水準を引き上げるという、遺伝子組み換え技術の大きな可能性を摘み取ってしまっている。世界の貧困層のためにバイオテクノロジーを役立てるには、途上国への農業研究援助を増やし、知的所有権をめぐる複雑な問題を管理するシステムが必要になる。研究成果の保護を求める開発者利益と、この技術を世界の経済開発問題に応用することによって得られる公益との間の微妙なバランスを踏まえた管理制度の構築が求められる。

  • 遺伝子組み換えへの賛否両論
  • 超作物と超雑草?
  • 科学的根拠では消費者は納得しない
  • 開発途上国に恩恵を行き渡らせるには
  • 遺伝子組み換えと知的所有権
  • グローバル化の行方

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