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大局的な最終合意案を示せ

フセイン・アガ  オックスフォード大学シニア・アソシエート・メンバー   ロバート・マリー クリントン政権アラブ・イスラエル問題担当大統領特別補佐官

The Last Negotiation: How to End the Middle East Peace Process

Hussein Agha オックスフォード大学セントアントニーズカレッジ、シニア・アソシエート・メンバー。イスラエル・パレスチナ間の交渉に長く携わってきた。 Robert Malley 国際危機グループ(ICG)中東問題担当ディレクター、米外交問題評議会準シニア・フェロー、クリントン政権のアラブ・イスラエル問題担当大統領特別補佐官(一九九八~二〇〇一年)。

2002年5月号掲載論文

数多くの暫定措置がつくりだした悪循環の中、イスラエルは、テロ攻撃を受けている間は交渉できないと信じ、パレスチナ側は、攻撃しなければイスラエルは交渉に応じないと恐れている。殺し合いを確実に食い止める手段はただ一つ、問題の本質を解決し、紛争そのものを具体的かつ公正に解決するような最終合意案を両陣営に示し、これを国際的監視の下で実現していくことだ。課題は、イスラエルとパレスチナの意向に沿うように和解努力を調整することではない。むしろ重要なのは、双方の指導者の能力の限界や意図によって左右されない和平の枠組みをつくることだ。

  • 暫定措置ではもはや何も解決しない
  • 最終合意が必要なこれだけの理由
  • 双方にとっての譲れない一線は何か
  • 難民の帰還問題をどうする
  • 合意義務を順守させるには
  • 外部勢力による最終合意イニシアチブを

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