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石油をめぐるロシア対サウジの最終決戦
――エネルギー安保の分水嶺
The Battle for Energy Dominance
2002年3月号掲載論文
ロシアの石油企業によるロシア、中央アジア地域での開発が実現すれば、今後4年のうちに旧ソビエト諸国からの石油輸出の合計は、サウジアラビアの輸出にほぼ匹敵するものになる。九月十一日が、ロシア、アメリカ、石油輸出国機構(OPEC)にとって、全く新たな地政学状況を作りだしていることを、ロシアは、政治・経済的に立ち直る好機と捉えている。問題は、サウジアラビアが、ロシアの攻勢を阻止できるほどの、徹底した価格戦争を戦う余力があるかどうかだ。
- ロシア対サウジアラビアの抗争
- サウジの石油政策の本質
- リヤドにとってのアメリカ
- 前途有望なロシアの石油生産
- ロシア企業の市場攻勢
- アメリカの対ロシア政策を見直せ
- 来るべきロシアとサウジの対立
- 勝者か敗者か
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