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対イラク侵攻というアメリカのジレンマ

ケニース・M・ポラック/米外交問題評議会・国家安全保障問題担当シニア・フェロー

Next Stop Baghdad?

Kenneth M. Pollack 米外交問題評議会・国家安全保障問題担当シニア・フェロー。一九九九年から二〇〇一年までクリントン政権の国家安全保障会議のスタッフとして、湾岸問題担当のディレクターを務めた。

2002年3月号掲載論文

イラクに対する制裁や抑止策では、もはやサダムが核兵器を獲得するのを阻止できない。ほかのすべての選択肢が大きな問題を伴う以上、最後の手段であるイラクへの軍事侵攻を、対テロ作戦との兼ね合いに配慮しつつ、タイミングをみて実施せざるを得ない状態にある。アメリカが現在対処すべきジレンマは、拙速なイラクへの侵攻は対テロ戦争の成果を台なしにするかもしれないが、侵攻を先延ばしにすればするほど、作戦の遂行は困難になり、サダムが核武装するリスクを高めてしまうことだ。問題は、イラクに侵攻するかどうかではなく、どのようなタイミングでサダム・フセイン政権を打倒するかにある。

  • 袋小路からの脱出
  • 対イラク封じ込め政策の崩壊
  • サダムに抑止は機能しない
  • イラクの反政府勢力に力はない
  • アフガン型の作戦では通用しない
  • イラク侵攻のすすめ
  • 新生イラク再建の道筋
  • 問題は侵攻のタイミングだ

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