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朝鮮半島の平和的進化への道筋──米軍の全面撤退を検討せよ

セリグ・ハリソン センチュリー財団研究員

Time to Leave Korea?

Selig Harrison センチュリー財団の研究員で、ワシントンにあるウッドロー・ウイルソンセンターの上席研究員。『大詰めを迎えた南北統一――統一への戦略とアメリカの撤退』(仮題)を今年出版予定。

2002年1月号掲載論文

未来がいかなるものであっても、朝鮮半島は米中間そして日中間の緊張の焦点であり続ける。北朝鮮の脅威がなくなった後も半島での軍事プレゼンスをアメリカが維持すれば、北京政府が、それをアメリカによる中国封じ込めだと考えてもおかしくはないし、中国と日本の旧来の敵意を再燃させることにもなる。まず、経済交流と三十八度線での軍事的緊張緩和に必要とされる法律的枠組み、交渉枠組みの条件を整えるべきである。次に、南北間の緊張が低下し、南北国家連合形成の流れが勢いを持ち始めたら、アメリカは朝鮮半島の非核化構想とともに米戦力の朝鮮半島からの撤退を申し入れ、アメリカと中国はそれぞれソウルと平壌との相互安全保障同盟を同時に解消すべきだろう。

  • 北朝鮮の意図は何か
  • アメリカは認識違いをしている
  • 水面下で進む北の改革
  • 北朝鮮は生き残る
  • 南北間の経済交流
  • 米朝関係正常化への道筋
  • 誠実な仲介者としてのアメリカ

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