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テロリストと外相
――ドイツ左翼の系譜と歴史の正常化

アンドレイ・S・マルコビッツ ミシガン大学政治学教授

The Minister and the Terrorist

Andrei S. Markovits ミシガン大学政治学教授。最近の著書にスティーブン・L・ヘラーマンとの共著「Offside:Soccer and American Exceptionalism(『オフサイド――サッカーとアメリカの例外主義』)がある。

2001年12月号掲載論文

今日のドイツ人を前世代のドイツ人や現在における他のヨーロッパ人の多くとは違う存在にしているのは何か。それは、「血か領土」ではなく、リベラルな価値観に忠誠を誓うハーバーマスの「立憲的愛国主義」の概念を定着させた、六八年世代の左翼活動家に負うところが大きい。「ドイツ文化の西側化、そして過去の歴史と政治の正常化」という20世紀ドイツの2つの遺産を作り上げたのは既存の体制を徹底的に批判し、文化と政治の価値観を一変させた60年代の左翼活動家たち、とくに左翼の西側協調派の貢献である。68年世代左翼のさまざまな人生と遺産は、21世紀ドイツに何を伝えるのか。

  • ジャッカルの日
  • ニューレフトの学生たち
  • ヨシュカ・フィッシャーを探して
  • ナショナリズムと極左から極右への転向
  • 過去の歴史の正常化

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