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次なる攻撃に備えよ

ウィリアム・J・ペリー  元米国防長官

Preparing for the Next Attack

William J. Perry クリントン政権の米国防長官(一九九四~九七年)を経て、現在はスタンフォード大学教授。

2001年11月号掲載論文

アメリカに対する憎しみ、組織的な作戦を実行できるだけの資源、自らの命をも顧みないほどの狂信主義をテロリストが兼ね備えていれば、その帰結がいかに甚大なものになるかを、世界は目の当たりにした。そしていまやもっとも差し迫った脅威は、テロ集団が、トラック、貨物船、飛行機、小型船で核兵器や生物兵器攻撃をかけてくることである。脅威が出現する前に、それを抑え込む拡散防止などの「予防」戦略、相手に攻撃を思いとどまらせる「抑止」戦略、そして、予防と抑止が破られた場合に備えた「防衛」戦略という3つをバランスよく実施する必要があり、アメリカは米本土ミサイ防衛ばかりを重視したこれまでの防衛姿勢を大きく見直す必要がある。

  • 対テロ重層防衛を
  • 予防と抑止について
  • テロ対策の鍵を握る情報収集
  • NMDは保険策ととらえよ
  • 完全にはなり得ない対空防衛
  • 脅威に応じた防衛努力を
  • 国防戦略の費用対効果
  • 脅威と防衛策のバランスを図れ

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