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CFRインタビュー
マイケル・クレポンが語る
米印原子力協定の不毛

マイケル・クレポン ヘンリー・L・スチムソン・センター名誉会長

U.S.-India Nuclear Agreement Weakens Nonproliferation Efforts

Michael Krepon カーター政権の軍備管理軍縮局、カーネギー国際平和財団を経て、現在はヘンリー・L・スチムソン・センターの名誉会長。『グローバルな信頼醸成――問題地域への新たな手だて』の共同編集人。

2008年10月号掲載論文

「米印原子力合意が成立すれば、インドを核実験再開へと向かわせる恐れがある」。アメリカにおける核不拡散研究の第一人者として知られるマイケル・クレポンは、その理由として、国際原子力機関(IAEA)、原子力供給国グループ(NSG)との交渉で、米議会が求めた、核実験を再開した場合のインドに対するペナルティが事実上骨抜きにされたこと、また、最先端技術を用いた核弾頭の起爆装置について、インドは一度実験をしているだけで、技術面からみれば、おそらくもう一度核実験をする必要があることを挙げる。
 核実験を再開した場合の悪影響に加えて、ともに核不拡散条約(NPT)に加盟していないパキスタンとイスラエルが、インド同様に例外措置を求めだす恐れもある。協定がアメリカにビジネス・チャンスをもたらす見込みも乏しく、イランの核開発問題への余波も避けられない。だがそれでも、現実には、米議会は協定を政治的に承認せざるを得ないと考えるだろうと同氏は悲観的にコメントした。聞き手は、バーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティング・エディター)。

  • 米印原子力協定はインドの核実験再開を誘発する
  • 限られたビジネス・チャンス
  • パキスタンとイスラエルも例外措置を求めてくる?
  • 米議会はおそらく協定を承認する

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