レビュー・エッセイ
核の存在理由を問い直せ
Weapons Without Purpose:Nuclear Strategy in the Post-Cold War Era
2001年8月号掲載論文
アメリカの安全保障政策をうまく機能させるには、その政策を国際社会が受け入れて認めることが前提だが、現実には世界の多くの諸国が、(北朝鮮やイラクよりも)むしろアメリカのことをならず者の超大国と見ている。ミサイル防衛構想に関連して、大量破壊兵器、ならず者国家、テロリズムに対する脅威認識が高まっているのは、アメリカの安全保障に対する伝統的な脅威が存在しなくなったためであり、これらが現実上の問題だからではない。外交政策の一手段として核兵器が存在するわけで、その逆ではないことを認識し、核兵器がどのように外交を利するかが、核の論争の基本テーマでなければならない。
- 漂流する核政策
- 限定的NMDは有効か
- ブッシュ政権の単独主義路線は続く
- 誇張された脅威認識
- 外交と核兵器
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