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米外交問題評議会ミーティング
オルブライトVS.キッシンジャー
――米中・北朝鮮、ミサイル防衛、人道的介入の将来

ジョージ・シュルツ ウォーレン・クリストファー  マドレーン・オルブライト ヘンリー・A・キッシンジャー

George Shultz ニクソン政権の労働長官(一九六九~七〇)、予算管理局長(七〇~七二)、財務長官(七二~七四)を経て、八二~八九年までレーガン政権の国務長官。 Warren Christopher ジョンソン政権の副司法長官、カーター政権の国務副長官を経て、一九九三年(カーター政権)からクリントン政権一期の国務長官を務めた。カーター政権期には米中国交正常化、クリントン政権ではボスニア問題などに取り組んだ。 Madeleine Albright チェコスロバキア生まれ。チェコの外交官ジョセフ・コーベルの娘として第二次世界大戦をロンドンで過ごす。父親の赴任先であるインド滞在中に、チェコで共産党によるクーデターが起き、一家はアメリカに政治亡命する。その後、父ジョセフ・コーベルはコロラド大学の政治学教授となる。ウェルズリーカレッジ、コロンビア大学で教育を受けた後、一九七八年にブレジンスキー補佐官が取り仕切るカーター政権の国家安全保障会議のスタッフ、八二年にジョージタウン大学の教授となり、九二年のクリントン政権で国連大使、第二期クリントン政権で国務長官を務めた。ブッシュ政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めるコンドリーザ・ライスは、ジョセフ・コーベル教授の教え子の一人。 Henry A. Kissinger ドイツ生まれ。ハーバード大学教授時代に米外交問題評議会の核兵器と外交政策をめぐる研究会のディレクターに抜擢される。ニクソン政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官を経て、国務長官。現在は、キッシンジャー・アソシエーツ会長。米中関係を打開したシャトル外交、冷徹な国益分析で知られる。

2001年6月号掲載論文

私が懸念しているのは、偵察機接触事故が、権力移行期に突入した中国において強硬派の立場を有利にしはしないか、一方でわれわれが中国を新たな敵対勢力と決めつける動きにつながりはしないかということだ。(オルブライト)

われわれがなすべきこと、われわれにできること、われわれが望むこと、そしてわれわれにはできないこと、これらを区別して理解しなければならないし、国益概念にはこれらのすべてがかかわってくる。(キッシンジャー)

  • 米中関係の機軸は何か
  • 偵察機接触事故への対応
  • 北朝鮮政策の問題点
  • バルカンとコソボ
  • 国際刑事裁判所への姿勢は
  • ブッシュ政権は単独主義的か
  • 情報革命と外交
  • 米中関係
  • ABM制限条約とNMD
  • 対ロシア政策
  • IMFの役割、欧米関係
  • 国益と人道的介入の基準

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