CFRリポート
弾道ミサイル防衛を考える
Ballistic Missile Defense
2001年5月号掲載論文
ブッシュ政権の支持勢力は、核抑止から離れて「防衛支配」(defense dominance)を重視するミサイル防衛構想の実施を求めているが、これは非現実的である。「限定的ミサイル防衛」と抑止力で攻撃を抑止するほうが、防衛支配を目指すよりも優れた戦略である。 アジアでは戦域ミサイル防衛(TMD)システムが必要とされている。中国がミサイル戦力の増強を続けるとしたら、これに加え、日本と台湾は国内でかなりのミサイル防衛能力を整備する必要が出てくる。
以下は二〇〇一年二月に米外交問題評議会から出版されたThe Price of Dominance: The New Weapon of Mass Destruction and Their Challenge to American Leadership, Council on Foreign Relations Book, 2001(仮題『優位の代価、新型大量破壊兵器とアメリカのリーダーシップの課題』)の弾道ミサイル防衛を検証した第三章の全文。
- 弾道ミサイルの起源
- MIRVの登場と迎撃ミサイルの衰退
- ABM制限条約と核戦略
- レーガンとSDIと冷戦の終結
- ポスト冷戦型・戦域弾道ミサイルの脅威
- 戦域ミサイル防衛
- 北朝鮮の脅威
- ならず者国家の脅威とNMD
- 限定的ミサイル防衛を提言する
- 新戦略のための新システム
- 打ち上げ段階における迎撃を模索せよ
- ABM制限条約をどうするか
- ヨーロッパとの協調
- アジアにおけるミサイル防衛
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