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二十一世紀のアメリカ国防の課題

エリオット・A・コーエン  ジョンズ・ホプキンス大学教授

Defending America in the Twenty-first Century

Elliott A. Cohen ジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツェ・スクール教授。専門は軍事戦略。同大学大学院戦略研究プログラム・ディレクター。元OSD政策立案スタッフ。

2000年11月号掲載論文

米軍の二十一世紀における課題は、米本土防衛、台頭する中国、「世界的警察活動」という諸問題にいかに対応するかである。最大の課題は、冷戦型の戦略や兵器調達慣行を脱し、水面下で進行している士気の低下に対抗するために、軍構造の改編、軍教育機関の充実など、新たな課題への新戦略を構築する知的・組織的基盤を再編することにある。アジアにおける「通常戦力の支配的な優位」を手にするには、中国の台湾侵攻というシナリオにも対応できる、主に空と海での広域展開能力を持つ戦力が必要であり、ヨーロッパやペルシャ湾など慣れ親しんだ地域での戦闘よりも、むしろ、太平洋における広域をカバーでき、複雑な基地確保の問題をクリアできるような戦力へと再編する必要がある。

  • だれとどのように戦うのか
  • 各軍は兵器調達を見直せ
  • 軍の組織改革を

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