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国際法訴訟を裁く米裁判所の功罪

アン・マリー・スローター
ハーバード大学ロースクール教授

Plaintiff’s Diplomacy

Anne-Marie Slaughter ハーバード大学ロースクール教授。専門は、国際法、海外法、比較法。  David Bosco ジャーナリスト。ハーバード大学主催の民族および国際関係に関するセミナーのコーディネーターで、同大学ロースクール三年生。

2000年10月号掲載論文

国際法上の重大な侵犯行為を行った個人、企業、そしてテロ支援国家を相手取って、今やますます多くの個人が、国際法の下での自分たちの権利を守るためにアメリカで訴訟を起こすという手法に訴えつつあり、その外交的影響も大きくなってきている。こうした訴訟は、そうでもしない限りとくに関心の寄せられることもない問題が議論されるようになるという価値を持つが、一方で相手国の経済政策への干渉、「国家主権による免責特権」への抵触、司法判断の政治化のリスクも伴う。救済策は司法的にではなく、むしろ調停、あるいは外交をつうじて模索されるべきであり、民間訴訟の肯定的成果と危険との間のバランスをうまく管理していく必要がある。

  • 人道訴訟と外交
  • 人道犯罪と企業訴訟
  • グローバル企業とNGO
  • 人道的配慮と政治的手段の間
  • スーパー・コート

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