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なぜアメリカは対中路線を見直すべきか

ポール・ヒール 外交問題評議会客員研究員

A House United

Paul Heer 米中央情報局(CIA)上席分析官。現在はCIAを休職し、外交問題評議会に客員研究員として在籍している。専門は中国の政治・外交。

2000年8月号掲載論文

中国政府の外交路線が、政府指導層内における派閥の力学に左右されているというアメリカ政府の認識は間違っている。中国外交を左右する最大の要因は、北京の指導層が国際環境をどうとらえているかである。台湾をめぐる中国の強硬姿勢は、北京の国際環境の認識面での危機感がまったく新たな、おそらくは決定的な段階にまで達していることを意味する。アメリカの重要な利益が台湾で差し迫った危険にさらされているという認識を捨て去り、米中の相互利益を重視する現実主義路線への転換が必要である。

  • ナショナリズムこそ中国外交の指針
  • 北京の親米派は本当に親米派か
  • 中国外交は大きく変化しつつある
  • アメリカは現実主義外交への転換を図れ

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