外交問題評議会ラウンドテーブル・リポート
米日中とアジア安全保障の将来 (前半)
The United States, Japan and China: Setting the Course
2000年6月号掲載論文
現役の米国務省高官ニール・シルバーが、客員研究員としてニューヨークの外交問題評議会に滞在した(1998年-1999年)に書き下ろした東アジア安全保障の将来への提言。冷戦の終結、中国の台頭、日本経済の凋落という昨今のトレンドが、日米中安全保障にどのような影響を与えるかについて、シルバーは戦略的観点からだけでなく、世論、相互イメージ、非政府組織の活動など多角的な要素を織り込みつつ論じている。九八年から九九年に実施された評議会のラウンドテーブル・ミーティングでの議論を踏まえた、東アジア安全保障の包括的な検証。(後編はフォーリン・アフェアーズ日本語版7月号に掲載)
- 総括
- 不透明な今後
- アメリカから見たアジア
- アメリカの対日・対中政策のバランス
- 戦後の日中関係の力学
- 日中関係――八九年から九四年まで
- 日本の対中新現実主義――九四年から九八年まで
- 日本の国内世論動向――長期的に冷淡な傾向
- 高まる中国への警戒感
- 日本人エリートの意見――継続性
- 重要な変化
- 「ジャパン・パッシング」と日米同盟の絆
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