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チェチェン紛争が問いかけるもの

ラジャン・メノ リーハイ大学国際関係学部教授
グラハム・E・フラー 前国家情報評議会副議長

Russia’s Ruinous Chechen War

Rajan Menon リーハイ大学国際関係学部教授で、全米アジア研究所のユーラシア政策研究部長。 Graham E. Fuller 前国家情報評議会副議長で、現在はランド研究所でコンサルタントを務めている。

2000年5月号掲載論文

モスクワは、チェチェンの混迷は急進派イスラムと外国の教条主義者などの忌まわしい外部勢力の仕業だと主張するばかりで、ロシアが「反目しあうナショナリズム」という根深い問題を抱えていることに目を向けようとしない。優れた統治が行われ、魅力的な国家プロジェクトが示されない限り、ロシア連邦内の民族集団が分離独立という選択肢を考え直すとは思えない。イスラムのイデオロギーが、カフカスにおける非イスラム系集団の支配体制に対抗する重要なアイデンティティーとされ、抵抗運動をまとめる統合原理となりつつある。

  • 解き放たれた民族主義感情
  • 分離独立運動の高揚
  • 本当の問題はイスラム過激派か
  • ダゲスタンとロシアの命運
  • 拡大するチェチェン紛争の余波
  • たとえ紛争が終結しても
  • 欧米のとるべき道

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