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米中パートナーシップはどこへ行った

ベーツ・ギル  ブルッキングス研究所上席研究員

Limited Engagement

Bates Gill ブルッキングス研究所・外交政策研究担当のシニアフェローで、北東アジア政策研究所の所長も兼務。

1999年7月号掲載論文

貿易問題、人権問題、核スパイ疑惑などによって、そもそも先行きの暗かった米中関係は、ベオグラードの中国大使館誤爆事件でさらに手痛いダメージを被ってしまった。わずか一年前の、米中の「建設的な戦略パートナーシップ」は一体どうなってしまったのか。大切なのは、共通の戦略利益と互いの立場の違いについて米中が了解し、そうした相互理解を支えるような国内コンセンサスを形成することである。それなくしては、外交手段ではあってもそもそも目的ではない「エンゲージメント」(穏やかな関与)政策は、今後も浮遊し続けたままだろう。新しい対中政策は、今後の北京との関係をめぐってより現実主義的な視点によって導かれるものでなければならず、それは「穏やかな関与」と危機回避の賢明なバランスをもった、限定的エンゲージメント政策であるべきだ。

  • 問題続きの米中関係
  • 天安門事件から戦略パートナーシップへ
  • 米中の共通基盤
  • イデオロギーの対立
  • 関係を前進させるには
  • 限定的エンゲージメント政策を

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