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アジアのエネルギー問題をどう解決するか

ダニエル・ヤーギン ケンブリッジ・エネルギー・リサーチ・アソシエーツ(CERA)会長  デニス・エクロフ 同上席研究員

Fueling Asia's Recovery

Daniel Yergin ハーバード大学ビジネス・スクールの講師を経て、ケンブリッジ・エネルギー・リサーチ・アソシエーツ(CERA)を設立し、現在、会長。ヤーギンは『打ち砕かれた平和』(Shattered Peace: The Origins of the Cold War and National Security State)という冷戦史を扱った有名な著作をもつ歴史家で、エネルギー問題に転じた後も、九二年のピュリツァー賞に輝いた『石油の時代』を著している。 Dennis Eklof CERAの上席研究員。 Jefferson Edwards CERAのアソシエイト。

1998年5月号掲載論文

今後、アジア経済が再び高成長路線へ転じる可能性は高く、石油を中心とするエネルギー需要もさらに高まってくるはずだ。これを背景に、アジア諸国間で緊張、資源競争が生じ、紛争が起きることを予見する専門家もいる。だが、国家が自国経済の舵取りを一手に管理しようと試みた時代から、市場力学、商業化、規制緩和、民営化が世界の経済思考を司る時代への移行が進んでいることを忘れてはならない。膨大なコストを要する資源開発インフラを整備するには、国際金融市場からの資金調達や、先端技術をもつ諸国との協調が不可欠である。エネルギー問題だけでなく、アジア経済の回復がどれだけすすむかを占うキーワードはここでも「市場、規制緩和、民営化」である。

  • エネルギーと経済
  • エネルギー問題の新旧の解決法
  • 憂鬱な需給バランス見通し
  • 「国際化」する中国のエネルギー戦略
  • 深まるアジアと中東の絆
  • カスピ海資源と東アジア
  • 共通利益を軸に領有権論争を解決せよ
  • 規制緩和への潮流
  • アジア経済再生の鍵はどこに

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