Darko Sikman / Shutterstock.com

ダライ・ラマのジレンマ

メルヴィン・C・ゴールドシュタイン ケースウェスタン・リザーブ大学人類学教授

The Dalai Lama's Dilemma

Melvyn C. Goldstein チベットの政治システムを人類学的アプローチから分析した博士論文を書いて以後、一貫してチベットの政治、文化、宗教を比較文化、人類学的アプローチで分析しているチベット研究者。現在はケースウェスタン・リザーブ大学の教授で、同大学のチベット研究センターの所長も兼務。最近の著書に、The Snow Lion and the Dragon: China, Tibet and the Dalai Lama(中国、チベット、そしてダライ・ラマ)があり、この論文は同著を基にしている。

1998年3月号掲載論文

チベットへの民主政体の導入を求めたダライ・ラマの果敢な対外キャンペーンは、欧米世界での支持を背景に、中国政府を守勢に立たせたかに見えた。だが中国政府による経済統合策によって、大量の非チベット系中国人起業家、労働者がチベットに流入し、いまやチベットの文化、宗教、民族性までもが危機にさらされ、形勢は完全に逆転している。「政治的自治の範囲」をめぐる中国とチベット間の「妥協」は可能なのか。ダライ・ラマ、中国、そして米国は「妥協」に向けて、どのような行動をとり得るのか。

  • チベット問題の本質とは
  • 対立の歴史
  • 鄧小平の和解路線
  • ダライ・ラマの対外キャンペーン
  • 経済統合策による北京の反攻
  • 対中妥協か、それともテロ路線か
  • 米国はいかに対応すべきか
  • 妥協への道

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

Copyright 1998 by the Council on Foreign Relations, Inc.

Page Top