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インドはいま何をなすべきか

ラメッシュ・タクール オーストラリア国立大学平和研究所所長

India in the World: Neither Rich, Powerful, nor Principled

Ramesh Thakur キャンベラにあるオーストラリア国立大学の平和研究所所長。主要な著作に、『インド外交の政治・経済学』(The Politics and Economics of India's Foreign Policy)、『インドの政府と政治』(The Government and Politics of India)がある。

1997年9月号掲載論文

独立から五〇年を経たインドは、自らの立場を貫くためにふんだんに資金を使えるほど豊かでも、圧力をかけるほど強大でも、相手を感化するほどに規律立ってもいない。インドは何をどう読み間違えたのだろうか。冷戦後のいま、非同盟国が力を失い、核保有が必ずしも大国の代名詞ではなく、経済力こそが大きなパワーの源泉となっていることを忘れてはならない。宗教的対立を克服し、「繁栄とパワーと原則を相互補完的に一つへと導く」将来の見取り図を描き出すには「自国への自信を十分にもち、パワーを構成する新要素がなんであるかを理解し、近隣の小国と大きな配慮をもって交渉する巧みさ」が必要である。

  • 時代に取り残されたインド
  • 何が経済改革を阻んでいるのか
  • インドの安全保障課題は何か
  • 失われた原則
  • 世俗主義
  • 非同盟主義
  • 新たな見取り図

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©1997 by the Council on Foreign Relations, Inc.

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