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<レビュー・エッセイ> 人道援助活動の虚像と実像

デイビッド・リーフ  ジャーナリスト

Charity on the Rampage: The Business of Foreign Aid

David Rieff  ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ付属の世界政策研究所の上席研究員。ボスニア問題などをめぐって『ニューヨーカー』、『ハーパース・マガジン』などに精力的に寄稿している。近著にSLAUGHTERHOUSE: Bosnia and the Failure of the West (『ボスニアと西欧の失敗』)があり、目下、人道援助に関する本を執筆中。

1997年3月号掲載論文

人道援助活動家たちの純粋な気持ちからの活動は賞賛に値するものだが、援助をめぐる「聖人伝」的な意図とそれに必要とされる資金力の間にギャップが存在するために、とかく資金調達の思惑がらみで、現地での悲惨さが誇張されたり、哀れを誘う子どもたちの写真が利用されている。さらに、「人道援助団体が軍事的介入を求めがちである」ことは、国際政治状況のなかでももっとも憂慮すべき事態である。「人々が苦しみ死んでいる地域にいる救援活動家たちを守るために軍隊を投入すべきだという考えは、結局は、より多くのソマリアのような事態を招き、解体した国家をG7諸国が軍事的に引き継ぐことを意味するだけだ」。おそらく現代の人道主義の本当の課題は、その能力の限界をわきまえ、資金調達のしがらみをいかに克服してその中立性を維持するかにあるだろう。

  • 新興巨大産業としてのNGO
  • NGOの自己矛盾
  • 人道主義と人道主義圧力の間
  • 人道主義のジレンマ
  • 能力と制約

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