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行政指導と終身雇用の終わり ―― 「日本株式会社」の復活はない

ピーター・F・ドラッカー クレアモント・グラジュエート・スクール教授 (論文発表当時)

The End of Japan, Inc.? 

Peter F. Drucker 論文発表当時はカリフォルニアのクレアモント・グラジュエート・スクール(大学院大学)の経営学教授。マネジメントの世界的権威として数多くの著作を残し、2005年没。

1993年6月号掲載論文

いまや日本人は、日本のシステムからの「退出」路線を選ぶほうが、政府の政策を変えようと試みるよりも好ましいと確信しているようだ。運命共同体的な日本企業も二分され、競争力のある企業は自分だけのボートを保有するようになり、その結果、競争力のない企業が救済措置を求めて日本政府へ影響力を行使することにも異を唱えなくなった。日本の銀行や政府が、形ばかりの再建案と引き換えに、いまも債務まみれのゾンビ企業への新規融資や公共事業を提供するなか、競争力のある日本企業、老後を 心配する市民、若い女性たちはこれまでの日本のシステムから退出しつつある。

  • 混乱する日本株式会社
  • ブランドイメージの構築

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